インタープレスジャパン

電子出版とCD-ROM版書籍とは?

更新:2010.7.21

【電子出版とCD-ROM版書籍】

皆さんは電子出版という言葉を聞いたことがありますか?
新しい分野なので様々な定義がありますが、簡単にまとめると「情報の媒体が本のような紙ではなく、コンピュータによって電子化したデータで、このデータをインターネットやCD‐ROM などのニューメディアを使って伝達をする」ことを意味します。日本ではまだ一般的ではありませんが、世界の動向を見ていると近い将来、大きく躍進する可能性をもった分野のひとつと言えます。

 私たちインタープレス・ジャパンは、この電子出版に着目しました。書籍
 電子出版のメリットを最大限に生かした作品の制作にチャレンジしています。インターネットやパソコンが一般化した現在、この電子書籍には様々な可能性があります。例えば、電子書籍は本と違って文章の中に多くの情報を埋め込むことができます。電子書籍は大量の画像や動画をあつかえる、リンクができる(関連箇所にすぐ飛べる)、高速検索できる、つまり文章の内容をテキストだけの情報ではなく、立体的に理解して読むことができるのです。近い将来電子書籍が一般化することを期待しています。
 
 インタープレス・ジャパンでは、現時点で電子図書をふたつのスタイルで提供しています。ひとつはCD-ROM版での販売、もうひとつは、ダウンロードでの販売です。電子本のデータ形式は、現時点ではPDFとHTMLで提供しています。他形式の閲覧用アプリケーションも数多く出回っていますが、どんな環境のパソコンにもプレインストールしてある点と安心してお使い頂ける点で、アドビ社のアクロバットリーダーが優れています。また、HTMLで制作したプログラムならばウインドウズはもちろんのことマッキントッシュや他OSでも使用できます。新規インストール時の不都合や手間も省けます。

電子本の長所    【利点・・・電子本の優れている点】
   >>>>>電子本の長所について
  1. 図書の中に膨大なデータを入れることができる。例えばテキストばかりではなく写真や動画を文中に入れることができる。リンクを使用して関連項目を簡単に調べることができる。紙の書籍よりも多角的に理解できる。
  2. 制作コストが書籍よりも安い。需要に合わせて生産できるのでリスクが少なく、自主出版を含め誰でも気軽に作品を制作できる。
  3. 多量のデータでも瞬時に検索できる。欲しい内容をすぐに集められる。
  4. 本のように劣化したり、場所を取ったりしない。デジタル化したデータは、永久保存でどこでも持って行ける。
  5. 購入者は、許された範囲で自由にデータの必要箇所をコピーでき、このデータを応用できる。
  6. パソコン画面で読むだけではなく、自宅のプリンターで印刷できる。レイアウトが本と同じになっている。文字を読者の読みやすい大きさに変えられる。
  7. 出版社にとって書籍よりもコストがかからない。本の制作費の10%~20%以下で制作できる。需要に応じて制作できるので、返品の危険性が少ない。郵送コストが安い。絶版がない。
  8. 再販制度の枠外にあり、定価の割引率も自由に決められる。内容によっては、アマゾンの販売ルートを通して海外でも販売できる。
  9. 書籍データの追加や修正がすぐにできる。
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 その他にも、利点として出版社が電子図書を本にしたい場合、すでに校正とレイアウトが終了しているのですぐに製本できます。電子本をパーソナルコンピュータで読む一般書籍にはある程度の生産数(ロット)が必要で、売れ行きが最小数に満たないと出版社で判断された時は、どんな名著、良書でも出版できません。例え販売を開始したとしても書店から返品されてしまうリスクが伴います。その点、電子図書(CD-ROM)の場合は制作単価が安いので、需要に応じてロット数を制作できます。ダウンロードコンテンツだとさらに前記の足かせはまったく生じません。もちろん在庫用の倉庫代も不要で絶版の心配もありません。ちなみに、現時点で電子書籍などのデジタルコンテンツは、再販制度と委託販売制度の拘束から自由です。いいことばかり書きましたが、新しい分野だけに課題もあります。


電子本の長所   【欠点・・・電子本の今後の課題】
   >>>>>電子本の改良点について
  1. モニターで見るのでどうしても場所が限られる。
    今後の課題→将来、有機フィルターが一般化すれば紙のような使用感でどこにでも持っていくことができる。
  2. モニターは長時間、見ることができない。
    解決案→横の字数を抑えて読みやすいようにする。プリンターで印刷して書籍として読む。携帯やモバイルで見ることができる形式にする。
  3. 簡単にコピーできるので、著作権侵害の問題が発生する。解決案→セキュリティの強化、コピー防止プログラムの導入
  4. 一般図書のような流通ルートを通さないので現時点では書店におきにくい。
    今後の課題→ネット販売が普及しているので自社サイトはもちろんアマゾンや大手ネット販売のサイトで委託販売することができる。取次などの流通ルートを通らない分、コストがかからない。再販制度の壁があるが、将来的には一般書店での販売も推進する。
  5. 本のように手にとって中を見ることができない。
    今後の課題→パンフレットの制作、CD-ROM版の場合、パッケージ表裏にある程度の情報は入れられる。Webサイトで中見の概要を掲載する。
  6. 本を集めるのが好き。本棚に本を並べているとワクワクする。課題→本は本の良さがある。電子本は本とは別の存在としてこれから社会に貢献して、その地位を確立していくだろう。

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>>>>>インタープレス・ジャパンの電子出版の簡単な流れ<<<<<
<一般的な作品をCD-ROM版にする手順>
作品制作
(執筆)


文章校正

写真と動画の
レイアウト適性化

データをPDFと
HTMLに変換

パッケージ
のデザイン制作

ISBNコード取得

CDプレス

パッケージのデザイン
制作と印刷

CD-ROM製作

プレリリース
及び広報・宣伝

インターネットトで販売及び委託販売。秀作は出版社と交渉
Navigator

Main Point


Next Point


意外と少ない印税
 よく売れっ子作家になると、夢の印税生活がまっていると聞くが、意外と印税は入ってこない。
著名な作家たちは、講演会やカルチャー講座雑誌への寄稿などで収入を得ているそうだ。
例えば、単価1000円の本を3000部製本した場合を下記に書いてみた。

作家(人気度で率が違うがここでは10%で設定)→出版社(70%)→取次会社(8%)→書店(22%:ただし、ひとつの書店で3000部も購入しないので、書店数を10店舗とする。1店舗300冊配送) これで返品率が50%の計算だと......

作家は約30万円
出版社は約105万円
取次は約12万円
書店は約3万円となる。

一見、作家の収益が多いように思われるが、普通1ヶ月に1本作ることはできない。また、この30万円で制作資料の購入、仕事場の維持費、調査費、人件費、税金等様々などの経費を払わなくてはならないので、とても生活費まではまわせない。こうなると“夢の印税生活”はごく限られた作家の話となる。

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一般的な出版

作者・編集者・編集グループ

出版社
出版社(現在約4500社)

大手2社書店配送業務
取次(約40社・大手2社でシェア約90%)

書店
全国の書店へ配送
書店では委託販売制度により売れ残りは出版社に返品

>>>>>インタープレス・ジャパン電子出版の背景 <<<<<
 電子出版に着目した動機は、このサイトでもたびたび紹介しました沖由也氏との会話の中から出てきました。彼は長年、大手出版の下請けとして編集業務の最前線で活躍してきました。今までに彼が制作した書籍の冊数は、大小合わせるとゆうに数百冊を超えます。沖氏の秀逸しているところは、書籍の制作を外注することなく、自らが写真を撮り、絵を描き、文章を書けることです。特に、彼が描き出すシュールレアリスム絵画の芸術性は素晴らしく、今も数百枚の作品を制作中です。


この絵画作品をそのまま発表もせずに、放置しておくのは忍びない、なんとか書きためた作品や絵画を発表する方法はないものか?こんな話の中から電子出版というアイデアが生まれました。自主出版の様な限定出版も考えましたが、絵画集の制作はあまりにもコストがかかりすぎます。彼自身の伝手(つて)を使い、一般書籍で発表しても充分、注目を集める内容ですが沖氏は躊躇していました。それは本作りにかけてはこのプロ中のプロである沖氏が、一番気がかりだった事、つまり図書の再販制度にありました。「苦労して作った書籍が、1回も開かれることなく返品されてリサイクル業者の倉庫にうずたかく積まれている。新刊本が裁断機にかけられバラバラにされる。こんな悲しい光景を見たくはない」と言っていました。


 再販・委託販売制度の枠組みから脱却した、まったく新しいルートで作品を発表できないか?度重なる話し合いの中から思いついたのが、電子出版です。完全な電子コンテンツとしてインターネット上で作品をダウンロードする方法もありますが、形がある方がいいということでCD-ROM版のスタイルを考えました。これは書籍とダウンロードとの中間点です。課題はあるものの早速、制作に取りかかりました。これが電子本として完成した第一弾「アフリカ大陸オートバイ冒険旅行」です。いまから40年前に沖氏が戦後、日本人として始めてアフリカ大陸スーダンをオートバイで走破した時の記録です。


※弊社の場合を例に
電子出版
作者・編集グループ

インタープレス・ジャパンのオフィス
校正作業・デザイン

CD-ROMプレス作業
CD-ROMの制作

アマゾン
Webサイトで販売
各出版社と交渉
需要に応じた枚数を制作する。また海外サイトで販売可能も出来る。

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【用語】
電子出版(electronic publishing)
一般的には、紙にかわる伝達保持手段として、CD-ROM、DVD-ROMまたはフロッピーディスクなどの媒体による出版物のことをさす。1980年代に入ってから、パーソナルコンピュータ(パソコン)の機能が向上し、文字、図形、音声、検索機能などが電子技術的に表現でき、従来の紙の出版物では実現できなかった、新しい表現までをも加えて、一定の出版のジャンルを形成してきている。 1990年代後半には国際的な通信手段としてのインターネットシステムの確立により、「サイバー・パブリッシング」というさらに革新的な「出版形態」、「出版の概念」が生まれ、広まってきたのである。とくに、コンピュータのもっている特長としての検索機能を生かした辞書事典類の電子出版や、携帯型の読書端末によるデジタルコンテンツの普及などに目覚ましいものがある。また多品種少量生産という商品特性をもつ出版物は、新たな電子化の時代を迎え、音や検索の機能をつけ加え、物流を伴わない特性を生かして、効率のよい出版形式を生み出そうとしている。将来は、有限の資源としての紙に頼らない出版が実現する可能性を秘めており、未来的な出版形式として大いに期待されている。 ※小学館[スーパーニッポニカ2004]から電子出版項目から一部抜粋


再販制度(再販売価格維持制度)
出版社⇔取次⇔書店 この3者の間で結ばれる価格契約のことを指す。
書籍や音楽などの「文化価値を保護する」為に、価格を自由に設定できないようにした制度。つまり「定価販売」を義務付ける法律の事である。最近、独占禁止法の観点からも見直しされている。海外では廃止の方向に向かっている。ちなみにアメリカでは、1975年に全廃した。書籍・雑誌・新聞・音楽CD、音楽テープ・レコードの6品目の商品は、著作権保護の観点から再販価格制度に指定されており、定価販売が契約により義務づけられている。つまり各小売り業(書店)の判断で割引ができない。これでは資本主義の大原則である自由競争ができない。各書店の経営的判断で売れ残りを防ぐための値引きができない。その保護策として一定期間内であれば出版社に返品できる委託販売制度↓がある。中には取次から送られてくる書籍を、段ボールのフタを開けることなくそのまま送り返すケースもある。出版業界と中小書店の売上げが低迷するなかで、出版業界における特殊な商慣行である再販制度の見直しが迫られている。


委託販売制度
出版社が小売店(書店)に出版物の販売を委託して店頭販売を行う仕組みで日本の出版物は原則として同制度で販売されている。書店は一定期間内(3ヶ月以内)であれば売れ残った商品を出版社に返品できるため、在庫を抱えるリスクが少ない。しかし、これが膨大な返品を生む原因ともなっている。
参考WEBサイト】

「出版産業の現状と課題」PDF形式.約0.8MB -経済産業省商務情報政策局・文化情報関連産業課-平成15年7月

「デジタルコンテンツ産業政策のサイト」経済産業省

「コンテンツ産業の現状と課題PDF形式.約1.6MB~コンテンツ産業の国際競争力強化に向けて平成17年~経済産業省

著作物再販制に疑問を持つためのサイト
http://f29.aaa.livedoor.jp
/~resalep/index.html


再販売価格維持契約
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

電子書籍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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